2010年04月17日

明るい色彩で描く「重さ」 “異色アーティスト”O JUN(産経新聞)

 異色アーティスト、O(オウ) JUN(ジュン)(昭和31年生まれ)が、いま注目を集めている。最近では大阪の国立国際美術館の「絵画の庭−ゼロ年代日本の地平から」や、東京の国立新美術館の「アーティスト・ファイル2010」などの展覧会に出品。現在、東京で個展も開催され、不思議な絵画世界を見せている。(渋沢和彦)

                   ◇

 東京・市谷田町にあるミヅマアートギャラリーで開催されているO JUN展。入り口付近の壁面に奇妙な1枚の絵が掛けられている。「街」という作品。何が何だか判別できない物の断片があふれ、ぐちゃぐちゃに積み重なる。全体がピンク色のやさしい色彩に包まれているのに対し、画面に塗られた油絵の具は激しいタッチを残す。

 津波をモチーフにした作品だ。平成16年末のスマトラ島沖地震でインドネシアを襲った津波の映像は衝撃的だった。建物が押し流される恐怖のシーン。それがモチーフだろうか。O JUNは、モチーフに対する思い入れはなく、しばしば新聞やテレビで見たものが選ばれる。が、観る側は明るい色彩と事物をあいまいに表現した奥に恐怖を感じてしまう。

 また、「山の人生」という題のドローイングもある。意味不明な記号やマークのような形はクレヨンやパステルで描かれた。作者は柳田国男の『山の人生』に大きな影響を受けたという。山で生きる人々の生活を記録した本書には、胸を打つ悲しい話が記されている。単純化した無表情の形がある一方で、赤いパステルで描いた山脈などの風景は情念を潜ませたように見える。

 O JUNとはなんとも奇妙な名だろう。本名は非公開にしているが、近年は注目の人気作家。東京芸大で油彩を学び、バルセロナやデュッセルドルフで活動。現在は東京芸大准教授としても活躍している。

 国内外から7人の旬のアーティストの一人として選ばれた「アーティスト・ファイル2010」(国立新美術館、5月5日まで)では、1室の壁面を100点ほどの絵画で埋め尽くした。壁面から押し寄せる大小さまざまな絵画は圧巻で、作家のパワーにさらされる。

 国立新美術館の宮島綾子主任研究員は本展テキストで、「切ないほどにリアリティーを放つ平らな光景を、わたしたちの目の前に開いてくれるのではないだろうか」と解説する。

 一見、明るい色彩を多用しフラットに描いた作品は楽しそうに見えるが、社会性や思想などを秘めたリアルさを持ち、深くズシリと重い。ミヅマアートギャラリーは24日まで開催(日月曜休)。

玉東町課長補佐、収賄で再逮捕=見返りに自宅車庫つくらす−熊本県警(時事通信)
増える2学期制、導入の公立小中が5年で倍(読売新聞)
公式の日米首脳会談見送りへ 米側、日程確保厳しく(産経新聞)
飛行船 東京の名所を巡る遊覧クルーズが誕生(毎日新聞)
光ファイバー受注カルテル認定 4社に課徴金160億命令へ 公取委(産経新聞)
posted by ぶ0−0 at 00:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。